デジタルアーカイブを構築しています

2024年5月27日

日頃、私たち日本人には、自分たちの国の文物を貴重なものであると共感してくれる海外の篤志家が窮地になると現れて、それらを守ってくれたり、維持してくれるという幻想を持ち過ぎる傾向があるように感じます。

実際のところ、世の中にはそのような篤志家が海外にいて、貴重な文物が失われずに済んでいる事例も多々あります。

しかし、それは大変儚いバランスの上に咲いた奇跡の花でしかなくて、いつでもそうなるとか、いつまでも続くものであるなどと思って自分たちは行動に起こさないということがあってはならないものです。

いつの時代も、自分たちの国の文物を守るのは、突き詰めれば自分たちです。

自分たちの国の文物は、まず自分たちの不断の努力で守り続けてこそ、海外の篤志家のみならず共感を得られようものであり、私たちにはそのための行動を起こす必要があると考えます。

よって当準備会は、そのさきがけとなるための機関を当準備会に設置します。

尚この機関によって構築されるデジタルアーカイブは、Morphoのシステム上で動作を検証するものとします。

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